院長ブログBLOG

西広島リハビリテーション病院
病院長 岡本 隆嗣

西日本豪雨災害

2018年8月10日

 高校生まで広島で育った私にとって、「団地」というのは山を切り開いた住宅分譲地のイメージでした。遊び場や通学路は坂のアップダウンだらけで、お陰で足腰が鍛えられました。
大学1年生の時、東京の高島平団地に初めて行きました。平地にマンションが密集しているのを団地と呼ぶ友達に、「これは団地じゃない。団地というのは坂があって…」と私が主張したため、周りから違うと指摘されたことをよく覚えています。

 飛行機で広島に来られた方は驚かれますが、上空から見ると山ばかりです。広島周辺の山は花崗岩で出来ているため非常に滑りやすく、2014年の豪雨で安佐南区に甚大な被害が出たのは記憶に新しいところです。平坦な土地は海岸沿いに点在していますが、やはり限りがあります。山を切り開いて住宅地を作り、そこに道路や鉄道を通して人がたくさん住むようになりました。

 先月7月6日の西日本豪雨では、そのような土地で土砂災害が多発し、広島県内だけで100名を越す犠牲者が出ました。局地的に大雨が降ると、広島はどこでも災害に遭う可能性があります。県内各地で復旧作業が進んでいますが、まだまだ重機で瓦礫を掻き出さなければならないところが多く残っています。道路や鉄道も完全な復旧には1年近くかかるところもあるようです。
 今回、広島市東部~呉に自宅がある職員や患者さんの中には、通行止めや断水のため、通勤や自宅退院に影響が出た人が数名いましたが、当院を含む広島市西部に直接の被害はありませんでした。近隣のライフラインや道路に影響は無く、水・食料も届いていたので、通常通りの運営が出来るだろうと思っていましたが、想定していなかったところで影響が出ていました。

 各地で道路が通行止めになった関係で、リネン類やパン、福祉用具の配送に影響が出て、しばらく搬入ができなくなりました。長年お世話になっている顔なじみの業者さん達ですが、どこに工場や会社があり、どのルートを通って当院まで来てくれているかを私自身把握していなかったため、すぐにピンと来ませんでした。最初の数日間、被害の全容すら分からない状況では、被災地にある業者さんから取引先に1件1件連絡をする余裕も無いでしょう。こちらで気づいて連絡を取り、状況を把握しないと情報が入らず、適切な判断が出来ないことを痛感しました。

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 我々が日々使用し消費するものは、食べ物や飲み物以外にも毎日遠くからも運ばれてきます。当たり前のようにある物が日々どのように来ているのか。まずはそのルート、頻度、量、などを把握することが、災害への備えの第一歩と言えるでしょう。
 被災者の支援活動は長期化しそうですが、前回の経験を活かし、そちらも頑張りたいと思います。

 今回の災害で被災された方、そのご家族、関係者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。

ごあいさつ

はじめまして!
このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。

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