栄養課

栄養課について

安全でおいしい食事の提供に、日々努めています。
リハビリテーションを行う上で、1日3度のお食事は大きな意味を持ちます。
栄養課では「安全」で「おいしい」食事の提供に日々努めています。

安全でおいしい食事の提供とは

衛生管理を行い、食中毒を起こさない。
誤嚥・窒息を予防する個々にあった食形態での提供。
誤配膳を防ぎ、処方通りの食事を提供。
季節を感じる食事を心がけています。

食事サービス

当院では、入院患者さんのすべてのお食事を院内の厨房で作り、ご提供しています。温蔵と冷蔵がひとつになった配膳車(温冷配膳車)で、適温を保ち食堂へ運びます。
患者さんの疾病・歯の具合・嚥下(食品を飲み込むこと)の状態・食欲・栄養補給ルートなど状態によって様々な内容の食事提供を行っています。
嚥下障害があって飲み込みが難しい場合も、ペーストばかりでなく形のあるもの(絹ごし豆腐や魚のムースなど)で食材を分かりやすくして、おいしく食べていただけるよう、工夫しています。
温冷配膳車
お食事の例

嚥下調整食

嚥下調整食とは、嚥下障害の患者さんに合わせて、柔らかくしたり、口の中でうまくまとまるなどの工夫がされた食事です。
障害の重い人から軽い人向けまで種類があり、当院では嚥下食ピラミッドで分類しています。
どの区分が適切かは、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)を行い、多職種のチームで決定しています。

メニュー:炊き込み御飯・清汁・鮭の塩焼き・ほうれん草のサラダ・フルーツ

普通食(常食)
大きざみ

嚥下食ピラミッド

栄養管理

すべての患者さん、入所者さんの栄養状態を把握し、食欲不振、嚥下障害などの影響で栄養が不足してしまいがちな患者さんがいらっしゃる場合は、チームで改善策を検討します。

例えば…

患者さん「食欲がなく、食事が半分しか食べられない、甘いものなら食べられるんだけど・・・」
対策:まずは食事量を半分にして、本人の食事への負担を軽減。その代わり10時と15時にゼリーやおやつを提供して、栄養を補給する。糖尿病など、患者さんごとに疾患の有無も事前に確認の上で対策を検討します。

例えば…

患者さん:箸が上手く使えず、物を何とかつかむ程度なら可能。大きい物は自分で一口サイズに切る事はできない。
対策:何とか箸を使えるようにするために、魚やハンバーグは一口サイズに全て切って提供。ご飯も一口のおむすびにして提供。
栄養状態がよくなることで、リハビリの効果も上がります。

栄養指導

患者さんの退院前に、患者さん・ご家族の皆さんに必要に応じて栄養指導を行っています。
糖尿病、高血圧、肥満といった注意すべき状態ごとに気を付けること、実際に食材を使用して嚥下食の作り方の指導などを行います。分からないことは何でも管理栄養士に相談してくださいね。