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退院後アンケート
退院後アンケート
当院では、回復期病棟からご自宅へ退院された患者さんに、アンケートで退院3か月後と1年後の生活状況をお伺いしています。
このページでは、アンケートの結果をご紹介します。
対象者 2013年4月1日~2014年10月31日に自宅退院された方(404名)
この内、3ヶ月後と1年後のアンケートの両方にお答えいただき、且つ後述のIADLに関する設問すべてに回答された方(142名)の結果を以下に集計しています。
介護度
要介護度はほとんど変わりませんが、低下する方よりも改善する方の方が多いようです
自宅内の歩行
介助・監視の方が減り、お一人で歩けるようになった方と、車いすの方が少し増えていました
屋外歩行
屋外歩行では監視から自立になった方が増え、6割近い方が一人で屋外を歩けるようになられました
トイレ
トイレに一人でいけるようになられた方が少し増えていました
直近1ヶ月の転倒(転倒の有無)
転倒は2割程度の方がされていました
直近1ヶ月の転倒(転倒した場所)※複数回答
転倒する場所は最も過ごす時間が長く、またリラックスしていると思われる「居間」が多くなっていました
当院退院から1年後までの一時入院の有無
退院後1年間の間に1割の方が何らかの理由で入院治療を受けられていました
IADL(手段的日常生活動作)
日常生活で行う活動のうち、食事・排泄・着替え・入浴・移動などの基本的な活動を「ADL(日常生活動作)」と呼んでいます。それに対して、買い物・掃除・洗濯などの家事動作、外出時の交通機関の利用、趣味活動など、より複雑で高次な活動を「IADL(手段的日常生活動作)」と呼びます。
アンケートでは、IADLの状況を調べるためのFAIという検査を元に、15の項目について、それぞれの活動をどの程度の頻度で行われているかを伺いました。
15項目に対して4段階(0~3点)で点数化(最大45点)し、点数が高いほど、その活動を頻回に行っていることを示します。
合計点は中央値で13点から12点、平均値で14点のままと、ほとんど変化はありませんでした。
外出(直近3ケ月間で、映画、観劇、食事、会合などに出かけた回数)
外出の頻度はほとんど変わりがありませんでしたが、外出をされていない方が3割5分ほどおられます
趣味活動(直近3ケ月間でスポーツ、囲碁将棋、映画鑑賞などのレクリエーションを行った回数)
趣味活動をされていない方が少し増えたようです
旅行(直近6ケ月間で、何回旅行や行楽に出かけたか)
過去半年の間に旅行に行かれた方は、増える傾向にありますが、半分以上の方は未経験のままとなっていました