リハビリ設備

REHABILITATION FACILITY

リハビリ機器

リハビリテーションに使用している各種設備を紹介します。
近赤外光を用いて脳の活動を計測する装置です。MRI装置などに比べ機器が小型で、被験者が動いていても計測可能なため、運動中の脳の機能をリアルタイムで解析できるのが大きな特徴です。当院ではNeuro-15の開始日と終了日にNIRSによる計測を行い、左右の脳の活動の変化を確認しています。
人の動きを認識しデータとして取り込める「Microsoft KINECT」を応用して関節可動域(関節をどのくらい動かせるか)を測定する機器です。地元五日市のIT企業であるシステムフレンドと共同開発を行いました。歩いているときの姿勢や重心の位置、対称性、ひざの角度などさまざまなデータを簡単に計測可能です。
MMV鑑 -AKIRA- システムフレンドはこちら(外部サイト)
※第9回メディカルクリエーションふくしま(MCF)大賞受賞
歩行能力(足関節の動きや筋活動)を測定する装置です。装具に装着して歩行することで計測します。計測したデータはタブレット上で分析することができます。
本田技術研究所が開発し、当院とも共同研究を行った歩行アシストロボットです。センサーが股関節の動きを感知してモーターを駆動し、足の曲げ伸ばしをアシストします。腰部・大腿部に装着して歩行練習を行うことで、歩幅やリズム、歩行速度や対称性の改善を目指します。軽量で簡単に装着できるため、屋外でも使用できます。
脳卒中の後遺症などで足首の動きをコントロールすることが難しい患者さんのリハビリに使用します。足関節の背屈(つま先を上げる動き)や底屈(地面を蹴り出す動き)をアシストすることで、ふくらはぎの筋肉を伸長させ、足の振出がスムーズになります。この機器を装着して歩行練習をすることで、歩行能力の改善を目指します。
天井のリフトから下がったベルトで患者さんの身体を支えながら、歩行や動作の訓練を行うことができる設備です。レール1周の長さは約40mで、広範囲に動くことが可能です。訓練中の転倒をほぼ完全に防げるため、難しい動作の訓練も安全に行うことができます。
体力・筋力向上や歩行能力向上を目的に使用されます。 患者さんの体をベルトで支えるため、 早期から安全に歩行練習を実施できます 。体重免荷装置を利用しての歩行練習は、歩行スピードの向上や歩き方の改善などが期待できます。
下肢装具を装着した上で早期にリハビリテーションを行うと、機能回復に効果的であると言われています。当院には多種類の装具・歩行補助具があり、患者さんの症状や歩行能力に合わせてリハビリテーションを進めることができます。装具診療は週に3回行っており、義肢装具士(大坪義肢製作所・結義肢製作所)も関わります。
痙縮のある筋や腱に衝撃波を当て、こわばった手足を一時的に柔らかくしたり、痛みを抑えたりします。手足の動きが改善するため、さまざまな日常生活動作やリハビリ訓練を行いやすくすることが期待できます。
8の字型のコイルから磁気を発生させる装置で、経頭蓋磁気刺激(Transcranial Magnetic Stimulation/TMS)治療に用います。磁気刺激治療と集中的作業療法を組み合わせた上肢麻痺改善プログラム「Neuro-15」で使用しています。
脳や脊髄の疾患により手指の関節が動かしにくい方などのリハビリに使用します。患者さんが手指を動かそうとするのを機械が察知して、それに応じた電気刺激を出し、動きをアシストすることも可能です。これにより手指が動かしやすくなった状態で訓練を繰り返すことで、徐々に動きを良くしていくことを目指します。
脳や脊髄の疾患により手指の関節が動かしにくい方などのリハビリに使用します。ハンドスイッチを使って適切なタイミングで刺激を入れたり、2か所の筋肉へ同時に・または別々に刺激を入れたりすることができます。これにより手指が動かしやすくなった状態で訓練を繰り返すことで、徐々に動きを良くしていくことを目指します。
脳や脊髄の疾患により腕や手が動かしにくい方のリハビリに使用します。画面に表示されるポイントをなぞるようにアームを動かすことで、さまざまな腕の動きを反復訓練できます。訓練にはさまざまなモードがあり、患者さんの状態に合わせて設定します。
コグニサイズは、認知と運動のトレーニングを組み合わせて行うことで、認知症予防を目指す取り組みです(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターが開発)。ペダルをこぎながら画面に表示される計算・記憶・色合わせといった問題を解いていくことで、楽しく、安全に脳を活性化させます。
舌の運動機能(舌圧)を測る機器です。当院では舌圧が20-25Kpa以上が常食(普通の形態の食事)及びとろみなしの水分を摂れる目安です。舌の機能が低下している患者さんには、とろみをつけるなど安全に飲食できるお食事を提供させていただきながら、日々舌の機能を鍛える訓練に励んでいただきます。
脳卒中の後遺症や加齢による筋力低下などで食べることや飲み込むことが難しくなった方のリハビリに使用します。飲み込みに関連する筋肉を低周波の電気で刺激して、その状態でしっかり動かす訓練をすることで筋肉を鍛えます。訓練の結果を記録し画面で確認することもできます。
高速振動で神経や筋肉を刺激する機器です。1秒間に25~50回の高速振動であらゆる方向から全身に負荷をかける、「3次元ハーモニック振動®」という技術が使われています。当院では主に、麻痺した手足の緊張が高まる「痙縮(けいしゅく)」という症状を一時的にやわらげ、トレーニングしやすい状態にするために使用しています。

ADL訓練室

退院後のさまざまな場面を想定し訓練が行えるようになっています。また、余暇活動、楽しみ活動の場として使用することもあります。
台所(調理訓練設備)・リビング
浴槽(入浴訓練設備)・和室

WEL・NET Rehab Garden(ウェルネット リハガーデン)

角度の違うスロープや階段を使用して歩行訓練や介助指導が行える庭園です。
四季折々の花や眼下の瀬戸内海を望みながらリハビリを行うことができます。
コース全景
階段を使用した歩行訓練

各種トレーニング機器

適切なマシーンを使用してトレーニングすることで、安全で効果的なトレーニングができます。
回復の進んだ方や体力のある方は、併設のウィルフィットネスジムも使用して、効果的なリハビリを実施します。