病院紹介
ボツリヌス療法
痙縮とは
脳卒中の後遺症としてよく見られる障害の1つです。筋肉が緊張しすぎて手足が動かしづらい、自分の意思に反して勝手に動いてしまう、などの症状が出ます。手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくかったり、肘が曲がる、足先が足の裏側の方に曲がってしまう、などが起こります。
ボツリヌス療法とは
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌という細菌が作り出すたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬(ボトックス)を筋肉内に注射する治療法です。筋肉の緊張をやわらげる効果があります。脳卒中後の後遺症としてよく見られる痙縮(けいしゅく)などの治療として行われます。美容整形の分野では、シワ取りなどの施術で使われることもあります。
※ボトックス/BOTOXは米アラガン社の登録商標で、国内ではグラクソ・スミスクライン株式会社が許諾を受け、取り扱っています。
どんな治療法?
ボトックスを手、もしくは足の筋肉に注射することで、筋肉がやわらかくなり、動かしやすくなります。筋肉が柔らかくなっている間に手足を積極的に動かすリハビリテーションを行い、麻痺の改善を目指します。
ボトックスの効果はずっと続くものではなく、3ヵ月ほどで元に戻ってしまいますので、その間にしっかりとリハビリテーションを行い、できるだけ元のこわばった状態に戻さないようにすることが大切です。
痙縮及びボトックスについては、グラクソ・スミスクライン社のホームページもご参照ください。