春を想う


3月4日

まだまだ寒いですが、少しずつ春を感じられる日が増えてきました。

今回の失語症グループの課題のテーマは「春」。

「春の色」「春を感じる瞬間」「春の困りごと」と題して皆さんの意見をうかがいました。それぞれのお題に対し、いくつかの選択肢を用意しておくことで、語想起の難しい方も一緒に参加する事ができます。

「春の色」では春らしい色を10色提示し自分の思う春の色を選んで頂きました。選ばれた色について、何を連想したかなどについてお聞きしました。淡い紫を選択された女性は、「花が咲く前のつぼみの色」であることを、こぶしをつぼみに見立てて伝達してくださいました。花ではなくてつぼみを連想された彼女は、「とても女性らしい繊細な方だな~」と思いました。他の方も、花の色や新芽の色を連想された方が多かったです。

「春を感じる瞬間」という問いかけには、「眠い」という言葉が真っ先に返ってきました。その他、「日が長くなったら」「暖かくなったら」「花粉症の症状が出たら」「卒業式の人を見たら」など、それぞれのお話を伺いました。

「春の困りごと」では、1人の男性が「いっぱいある。これが…」と言葉が思うように出ないことをジェスチャーで表現されました。季節の変わり目、皆さんそれぞれ胸の中にいろいろな想いをお持ちだと思います。

4年目を迎える言葉のデイケア。これからも安心してコミュニケーションをとれる場でありますように。