だれもが「ながら族」

3月14日(水)

20170314

「ながらスマホ」は今や社会の困り事として“やめようキャンペーン”が張られています。でも、二つの行為を「ながら」でやるのが当たり前の状況や、やっても良い状況がありそうです。そんな行為と状況の組み合わせをゲームで探すことにしました。

 まず、1枚に一つの動詞を書いたカードの束を用意し、グループの各人に2枚ずつ、クジのように引いていただきました。手にする二つの動詞は、まさに偶然の組み合わせです。二つの動詞を「………ながら………」に入れて読んでみます。

 最初に、「笑う」と「渡す」を引いたAさんに、「笑いながら渡す」が自然に思える状況の例をSTが提案します。「責任を見事に果たした投手が交代投手に『あとは頼んだぞ!』と笑いながらボールを渡す、はどうでしょう?」

 次にBさんが「叫ぶ」と「走る」を引きました。「叫びながら走る!?」「ぅえーっ、それはヘンな人だ!」と皆さんが少し引きつったように笑います。少し考えたBさんは、次のようにおさめました。「入試に合格した孫が、嬉しくて、叫びながら走っている」。

 Cさんの「書きながら切る」には考え込みました。Dさんが「切る前に、どう切るか書き留めておくと、あとで助かることがある」と捻り出しました。

 そのDさんは「眠る」と「聞く」で「テレビを聞きながら眠る」。「毎日やってることだ!」との声が全員から上がり、ほっとした空気のうちに終了となりました。