登場人物になってみよう

今月は「登場人物になってみよう」という課題を行いました。昔話「桃太郎」のあらすじを振り返りながら、場面ごとに登場人物の気持ちを考えてもらうというものです。

あらすじは皆で語り部のように物語を語りながら、振り返りました。「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。」という出だしで司会が始め、参加者にバトンタッチです。さすがは有名な昔話、参加者の皆さんは抑揚をつけながらあらすじをお話ししてくださいました。

役になりきってもらう第一の場面は川に桃が流れてくるところです。「どんぶらこ~、どんぶらこ~」皆で声を合わせて唱えた後、「桃が流れてきたけれど、その桃はどうする?」という題を司会が出します。登場人物であるお婆さんの気持ちになって考えてもらい、発言してもらいます。参加者は持って帰ると皆、一致した気持ちでした。次に、大きい桃だから一緒に運ぶ人を呼びたい、といった意見から誰を呼ぶかといった話題になります。夫(お爺さん)という人もいれば、せっかくなら若い男性がいいという意見もありました。

桃太郎が鬼退治に向かい、鬼と対面する場面では、桃太郎になってもらい鬼退治への意気込みを尋ねました。戦う気満々という方もいれば、怖いので様子をうかがうといった現実的で慎重な意見もありました。すると、どこまで戦ったら鬼を許すかという疑問が参加者の中から出ました。宝を返して遠くへ行ったら許す方もいれば、徹底的に戦って許さない方もおられます。最後は宝をどうするか?全てを盗られた人々に返す方もいましたが、多くの方は鬼退治した報酬として自分の分をいくらか頂くといった意見でした。

司会が想定していなかった疑問が参加者の方から出て、皆で色んな意見を出し合って課題が出来ました。また、参加者の方のいつものイメージとは違った意見が出て、お互いに意外な一面を知ることができ、スタッフも楽しんで参加しました。

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