1杯の飲み物から

4月15日
コロナ不安の話で始まった会話を、スタッフが幾分か強引に切り替えました。
「一週間前の今日は何の日でしたっけ?」
Aさんが「えーと…4月8日…あっ、花まつり。ここのおやつに甘茶が出た。」
甘茶の好き・嫌いを表明していただいたところで、Bさんが突然「私はドクダミを食べる」と言われました。ドクダミ
全員に「えっ、ドクダミ茶?」との問いかけに「お茶じゃなくて、庭のドクダミの葉を摘んで、生で食べる」
「えーっ?」
ドクダミ自体を知らないスタッフもいて、Bさんに次々と質問が飛びます。結果、健康のためというより味が好み、とわかりました。Bさんが時折見せてくださるユニークな一面が、今回も披露された形です。

「では、皆さんにとって『青春の あの1杯』と言える飲み物は何ですか?」
皆さんが思い出しあぐねている様子に、スタッフが「例えばご主人、奥様とのデートの定番は?」
「紅茶です。」とAさん。
「紅茶だと、入れ替わり立ち替わりトイレに通いませんでしたか?」スタッフの、やや不躾なお尋ねに対し「我慢しました」と落ち着いた声で返されます。
Bさんは「コーヒー。私がコーヒーを好きだったから。」(かなり以前の会話でBさんが「主人が海外旅行土産にジャコウネコのコーヒーを買ってきた」と言っておられたけど、Bさんの好みに合わせた土産だったんだ!と皆で納得)。20200421

おしゃべり好きな女性軍にいつも押されているCさんに向かって、Aさんが笑いかけながら「あんた、饅頭が好きだから、奥さんとのデートも饅頭と緑茶でしょ?」
CさんはAさんに笑顔を返しながら「お茶」と一言。

会話で何気なく語られるエピソードが、いわば「ピース」となって、その方の全体像というジグソーパズルを埋めてゆきますが、今日も、お互いに個性的なピースを提供し合うことができたと感じました。