この数字で 何 話そう

5月12日

新緑が美しい5月です。アニメ映画「となりのトトロ」のテーマ曲「さんぽ」の歌詞に合わせた“振り”で身体を動かし、戸外に出た気分なってグループレクリエーションを開始しました。

ゲームの題は「この数字で 何 話そう」です。参加者の全員に、自己紹介場面や日常生活に関して数字で表せそうな事柄のリストを、参考とし配布しました。

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まず、数字「0」が白板に示されると、スタッフが第一声「僕の寝る時刻、0時」別のスタッフが「『0』は私の兄弟姉妹の数です。私は一人っ子です」と続きました。
今度はご利用者の番です。Aさんが「財布が『0』。最近は、家内に任せているから自分では財布を持ち歩かないのです。」Bさんが「娘の数が『0』。」息子さんがお二人です。Cさんは「おやつの回数。」甘いものが好きではないので、おやつは要らない、と言われます。

次は「1」です。それまで成り行きを見守っておられたDさんが素早く手を挙げて「カレー」と答えました。ひと月にカレーを食べられる回数です。デイケアのランチ献立のカレーを楽しみにしておられ、「もっと食べたい。」すかさずCさんが「(月に1回)寿司(を食べる)」と続けました。

食べ物の話がヒントになったのか、今度はAさんが「(1日に)コーヒーを1杯」、コーヒーを味わっておられる時のような、ゆったりした表情をされました。Bさんは「(私は)紅茶」と、発音することを楽しむように、大きな声で繰り返されました。

「2」「3」・・・と続ける前に時間となりましたが、「0」「1」の、表現手段としての潜在能力を感じたセッションでもありました。
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