秋の味覚「さつま芋」

食欲の秋とよく耳にしますが、秋は美味しい食べ物が多く、個人的に好きな季節です。
この度、季節の野菜を取り上げた課題を行いました。何の野菜かはクイズ形式でヒントを出して参加者の皆さんに当ててもらいます。いくつかの品種名を挙げてクイズにしてみました。

第1のヒントは色です。この野菜は「紅」といった色を表す漢字が多く使われています。紅はるか、紅あずま、紅天使などです。第2ヒントは地名です。生産地の地名が品種名にも多く使われています。宮崎、薩摩、鳴門など。

ここで簡単な地図が登場。皆で地名と場所がどこか、話をしながら確認をします。そしてクイズの答えを導いてもらいます。「大根」「さつま芋」「人参」から選んでもらったのですが、皆さん「さつま芋」を選択されました。

次は美味しい芋の条件を考えてもらいます。時々ありますが、筋が多い芋に当たるとがっかります。筋が少ないのは「太い芋」それとも「細い芋」?甘いのは色が「濃い芋」それとも「薄い芋」?反対言葉を皆で斉唱してどちらかをそれぞれ選択してもらいます。失語症の方は自分が思っているのとは反対の言葉が出てしまうこともあるので、ジェスチャーを交えたり、指差しをするなど発話の構えをしながら発表をしてもらいました。

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最後に食べたい芋料理を選んでもらいます。「天ぷら」「芋ごはん」「芋羊羹」「さつま芋の茎のお浸し」の4品です。
最近は少ないと思いますが、昔はさつま芋の茎は料理していたという話を伺ったことがあるので茎の料理も選択肢に含めました。

すると、用意した写真がさつま芋の茎ではなく、フキではないかという意見が参加者の方から上がりました。司会者は茎の料理を食べたことがなく、分からなかったのですが他の方からも同様の意見が…。確かに後ほど確認するとフキの写真かと思われました。さすが皆さん良くご存知です。

料理の一番人気は「天ぷら」でしたが、会話ではさつま芋の茎の料理が話題になり、唐辛子をいれてきんぴらや甘辛く炒めると美味しいといった話が上がりました。

その他に、植えつけ方や小学校での思い出を教えて下さる方もいました。

食べ物の話題は皆で共有できることが多く、食べることは生活の中で大きな楽しみということを実感しました。題材は素朴なものでしたが、色々な視点で課題を考えることができ、さつま芋の奥の深さを感じた秋の一日でした。