“ふつうのおしゃべり”

11月6日(水)

花の丘の言葉のデイケアは開始当初から「会話の時間」を設けています。目標は「ふつうのおしゃべりを楽しむこと」です。参加者が複数のテーブルに思い思いに分かれて30分ほどのおしゃべりをします。

今日は、ともに失語症のAさんとBさんが一緒のテーブルになりました。

先日、秋祭りの神社でA夫妻とB夫妻がばったり出会った、という話を皮切りに、普段よりもリラックスした雰囲気で滑り出し、祭りの露店の今昔、秋の思い出、と移ってゆきました。

普段は口数の少ないAさん―話をどう順序立てるかに手間取る、とご本人は言います―が、子どもの頃の栗拾いの話を始めました。「楽しかった?」との問いに「出荷するための栗を拾い集めるのは大変だった。小さい栗や虫食い栗が自分たちの食用になった」「楮(こうぞ・持参のiPadで画像を皆に見せながら)も作っていて、刈り取り、茹でて製紙工場に納品した」と話されました。

製紙工場の名前が出たところで、Bさんが嬉しそうに「ラグビーの試合で、その工場に何度も行った」と引き取り、高校時代の部活の話へ。

相手の話と自分の接点をすかさず見つけて、参加者それぞれが会話を自然に運ぶことができたこの日は、「ふつうのおしゃべりを楽しむ」に近づけたように見受けられました。

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