当たり前のレベルアップ(1)

ごあいさつ

西広島リハビリテーション病院
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
今年は4年に1度のサッカーワールドカップの年です。以前はアジア予選すら勝ち抜けなかった日本代表チームが、いまではワールドカップ出場の常連になり、この20年の成長ぶりは目を見張るほどです。4月に監督交代がありましたが、先日最終メンバーも発表となりました。何とか頑張って欲しいと思います。
最終的に膝の怪我で断念することになりましたが、地元サンフレッチェ広島からはMFの青山が代表に選ばれました。「サプライズ」選手と言われましたが、前回のブラジルワールドカップでも活躍した選手です。何よりサンフレッチェは目下Jリーグで首位を独走中で、15試合戦ってまだ2試合しか負けていません。それを考えると決してサプライズではないでしょう。
 昨年の今頃のサンフレッチェは、現在とは真逆の状態でした。この時期まだ2試合しか勝てておらず、最終的に1部残留ギリギリの15位に沈みました。そのチームが今年快進撃を続けています。結局代表メンバーは1人もおらず、海外から大物選手を呼んで来たわけではありません。また圧倒的な勝利というわけでもなく、リーグ戦は全て僅差のゲームです。
私は専門家ではないので詳しくは分かりませんが、ここまでの戦いを観ていると、やっていることは「あきらめずに最後までボールを追う」、「ボールを取られたらすぐに自陣に戻る」、「しっかり声を出す」などの「当たり前」のことです。しかしその当たり前のこと、すなわち基本的なやるべきことを一人ひとりが手を抜かずにやっている、というのが今年好調の要因かもしれません。
 サッカーの試合の講評では、よく戦術論やシステム論、個々の選手の技量が取りざたされますが、実際に勝負を分けているのは、「当たり前のことが当たり前にできているか」ということであることがよく分かります。やはり長いシーズンを戦うチームスポーツなのです。
ワールドカップではありませんが、今月は5年に1度の病院審査(病院機能の外部評価)を受審します。この5年間、我々のシステムやチームアプローチは進歩してきたと思いますが、その基本として取り組み続けたことは、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)、手指消毒等の感染予防、確認作業、あいさつ、などの基本的なことです。病院審査の中では見てもらいづらい部分かもしれませんが、これら「徹底して」やり続けたことが本当は一番胸を張れる部分です。
 この冬場は患者さんからインフルエンザなどの季節性の感染者が1人も出ませんでした。これは初めてのことです。「当たり前」がレベルアップしてきているのかもしれません。
 審査当日、私は後ろで見守るしかありませんが、普段当たり前にやっている現場での実践を職員が堂々とプレゼンテーションしてくれることを期待しています。