西リハ情報箱 立ち上げ!

ごあいさつ

西広島リハビリテーション病院
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
先月7日に緊急事態宣言が出され、そろそろ1ヶ月が過ぎようとしています。感染は東京・大阪などの大都市から全国に拡がり、その勢いはまだ衰えません。一時的に封じ込めていたかのように見えた北海道でさえ、再度感染が拡大しているのを見ると、仕事・外出の自粛や学校の休校をいつまで続けていけば良いのか目処が立たず不安になります。
全国の子供達も友達に会えず自宅で頑張っているのですから、当然大人も…と思うのですが、観光地の知事達が「今は来ないでください」と必死に呼びかけている姿や、パチンコ店の前の行列やニュースを見ると、本当に悲しくなります。辛いのは皆一緒です。今は耐えなければなりません。
当院が面会制限を始めて、はや2ヶ月半になりました。普段ならゴールデンウィーク期間で賑わうはずの病棟や訓練室は、3密(密集・密閉・密接)を避けるためシーンと静まり返っています。
ベッドで安静にして治療を受ける急性期と違い、私達が提供している回復期のリハビリは、患者さんが自ら動くようにするための医療です。また入院のリハビリが孤独な戦いにならないよう、家族の声援や患者さん同士の励まし合いを大事にしてきました。しかし現在は、家族との接触を避け、患者さんが集まる機会や患者さん同士の会話を避けるようにしなければなりません。
また自宅にもリハビリを必要としている人がたくさんおられます。しかし感染リスクから、散歩や買い物などの外出ができず、仲間とカラオケにも行けず、中にはリハビリサービスを中断している方もおられます。自粛の長期化とともに活動量が減ってきており、この先徐々に機能が落ちていくのではないかと心配しています。
世間では医療職にエールを呼びかける声が高まってきているのは嬉しいことなのですが、同時に治療やリハビリを頑張っている患者さん達にも、是非エールを送って頂きたいと思います。
先日の休みの日に家で運動しようと思いましたが、なかなかこれが難しい。「家でゴロゴロせずに、動かないとダメだよ」といつも患者さん達に偉そうに言っていた自分が恥ずかしくなりました。最近では「家で運動するコツは?」と患者さんに教えてもらう始末です。
限られた環境の中で、運動することの難しさを実感しました。アスリートが自宅で出来る動画を発信しているのをヒントに、この度我々も患者さん向けに、「西リハ情報箱」を立ち上げることにしました。お家でも出来る運動や健康レシピなどを少しずつ載せていく予定です。

家でじっとしていると、心身ともウイルスにやられてしまいそうになります。長く先の見えない戦いですが、負けるわけにはいきません。

我々の使命は皆さんを元気にすることです。退院した患者さん、当院のサービスからしばらく離れている患者さん、たまたまこのサイトに辿り着いた皆さん…、これらの情報を通じて、多くの方に少しでも元気をお届けできたらと思います。是非「西リハ情報箱」をご利用ください。