ウェルネット リハガーデン完成!

ごあいさつ

西広島リハビリテーション病院
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
東京など大都市をはじめ、全国的な新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。
 先週都内の大学病院の先生達とWEB会議で話をする機会がありました。「先が見えない、出口が見えない不安を日々感じている。今が一番苦しい時。体調をしっかり管理してこの長期の戦いに立ち向かいたい。」とお話しされていました。パソコンのモニター越しでしたが、明らかに疲労困憊の顔をされていました。
 ここ広島でも急増し、ついに4月15日100名を超えました。感染拡大に医療機関の対応が追いつかなくなってきています。当院でも厳重な感染対策をとり始めてもう2ヶ月です。マスクやガウンなどの医療物資が乏しい中、職員は神経質になって対応してくれていますが、長期化するにつれ、皆疲労の色は隠せません。抵抗力が落ちるのではないかと心配です。
 もちろん大変なのは我々だけではありません。入院中の患者さんや、自宅や施設でリハビリのサービスを受けられている利用者さん達も、感染への不安を抱えながら懸命にリハビリに励んでおられます。感染が心配でサービスを受けることを自粛しておられる方については、家で過ごす時間が長くなることで、体力や筋力が落ちることが心配されます。
 全ての人達が個の都合より社会の状況を優先し、一緒に協力していかなければ、この難局は乗り越えられないでしょう。
感染が続く中で我々に求められているのは、まず医療・介護の機能を止めないことです。そのために我々は全力で感染対策にあたっています。そして患者さん・利用者さんに「希望」を与えることです。病室や自宅でテレビを見ると、先が見えない不安により気持ちが疲れ、心まで感染しそうになります。
以前から整備を進めていた屋外歩行コースが先月末に完成しました。
職員から名称を募集し、投票によりWEL・NET Rehab Garden(ウェルネット リハガーデン)に決まりました。3つの輪の「WEL・NET」(ウェルネット:院長ブログ2019年3月参照)は、当法人の連携を表すシンボルマークです。コースはこの3つの輪を模したデザインになっています。そして「Rehab」はRehabilitation(リハビリテーション)の省略形です。日本語でいうとリハにあたります。名前が決まる前は、リハビリ庭園やリハビリ公園と呼ばれていましたが、四季折々の花が楽しめ、眼下の瀬戸内海が一望できるため、庭園を意味する「Garden」ガーデンにしました。横文字のロゴがかっこ良かったのでこうしました。
閉塞感が漂う中、患者さんだけでなく職員にとっても「希望」の場所になっています。気候が良い今、歩くには最高の場所です。散歩や訓練をしながら、明るい未来を一緒に語り合う、そんな希望にあふれた場所になればと思っています。