レベルアップ・スピードアップ・フォローアップ

ごあいさつ

西広島リハビリテーション病院
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
当法人には、「信じ合い 明日を拓く」という基本理念、「つなげようリハビリテーション つながろう地域」という地域リハビリのスローガンがあります。これらを基に年度ごとに事業目標を立てますが、この事業目標にも、8年前に職員から公募して決めた「レベルアップ・スピードアップ・フォローアップ」というスローガンがあります。
レベルアップには「リハ医療の質向上」、スピードアップには「患者改善や連携の効率向上」、そしてフォローアップには「地域生活継続への貢献」、という思いが込められています。
当法人が昨今力を注いでいるのが、この「フォローアップ」の部分です。4月の介護報酬改定ではこの部分がクローズアップされました。
今回ハッキリしたことは、介護保険においても、リハビリテーションというのは「必要な人(適応がある人)」に期間限定で行われる医療系サービス」ということです。「医療系」サービスというのは、入院治療と同様に「医師が中心になって行う」という意味です。また地域生活に戻ること、そしてその生活機能を高めるためにPCDAサイクル(評価、計画、実施、カンファレンス、計画の見直しとゴールの修正)をしっかり回すこと、そのプロセスが重要視されました。当法人は訪問リハビリも通所リハビリも、法人の医師が積極的に関わってきましたが、このレベルもさらに上げていく必要があるでしょう。
2年後の2017年2月には、当法人の主催で、回復期の全国大会が広島で開催されます。大会テーマはもちろん「レベルアップ・スピードアップ・フォローアップ」にしました。当法人だけでなく、これからの回復期リハビリに必要なテーマだと思ったからです。先日ポスターを作ってテーマを披露しましたが、「言葉にリズム感とキレがあり、分かりやすい」と大変好評を頂きました。
公募した当時と比べ、高齢化に伴う医療を取り巻く環境や制度が年々変わってきていますが、このスローガンは色あせていません
ちなみに今年の事業目標は、「西リハ在宅支援リハセンターとして必要な機能の整備および活動を行う」をテーマに、
(1) 回復期の更なる質向上を目指す
(2) 人事・教育制度の一体化実現
(3) 退院後フォロー体制の整備を図る
(4) 経営基盤の構築を目指す
としています。
昨年度から引き続きの目標ですが、2年後の全国大会で大会テーマを堂々と語り、当法人の様々な取り組みを披露できるよう、職員一同頑張っていきたいと思います